水道水で作った白湯を飲むことに少し不安を感じたことはありませんか?
水道水に含まれる塩素やトリハロメタンが気になると、どうしても安心して白湯を楽しめないものです。また、白湯を作る際のコストや費用も、毎日飲むとなると気になるポイントですよね。
この記事では、水道水で作る白湯の安全性や効果、沸騰させることで水質が改善されるのか、浄水器やウォーターサーバーは本当に必要なのか、について解説しています。
この記事を最後まで読むことで、白湯を作る際の安全性やコストについての不安が解消されるでしょうから、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
水道水で作る白湯が危険なのか?
水道水で作る白湯が危険かどうかについて解説します。
水道水に含まれる塩素とトリハロメタン
水道水には塩素が含まれています。この塩素は、水をきれいにするために使われていますが、この塩素が水中の有機物と反応して「トリハロメタン」という物質を作ってしまうんです。
トリハロメタンにはいくつかの種類があり、その中でも「クロロホルム」が多く含まれています。クロロホルムは、発がん性が疑われる物質とされています。
日本の水道水の基準では、トリハロメタンの量は0.1mg/L以下でなければなりません。これは、水道水が安全であるとされる基準です。
沸騰させることで変わる水質
白湯を作るときに水を沸騰させますよね。この沸騰させる過程で、水の質が変わることがあります。
例えば、トリハロメタンの量が増える可能性があります。これは、沸騰によって水中の有機物と塩素が反応しやすくなるからです。
しかし、日本の水道水は厳しい基準をクリアしているので、一般的には問題ないとされています。
日本の水道水の安全基準
日本では、水道水の安全性を確保するためにいくつかの基準が設けられています。
トリハロメタンに関しては、0.1mg/L以下という厳しい基準があります。また、クロロホルムの基準は0.06mg/L以下です。
これらの基準は、世界保健機関(WHO)よりも厳しいものとなっていますから、日本の水道水は比較的安全と言えます。
塩素とトリハロメタンを除去する方法
塩素とトリハロメタンを除去するいろいろな方法について説明します。
浄水器での除去方法
浄水器は、水道水に含まれる塩素やトリハロメタンを取り除くのにとても便利です。浄水器にはいろいろな種類がありますが、一般的には活性炭フィルターが使われています。
活性炭フィルターは、塩素を吸着して取り除く力があります。ただし、トリハロメタンを完全に除去することは難しいです。
浄水器を選ぶときは、除去能力やフィルターの交換頻度、費用などを考慮することが大切です。
ウォーターサーバーを使う場合
ウォーターサーバーは、ペットボトルに入った水を提供する装置です。このペットボトルの水は、工場でしっかりと浄化されている場合が多いです。
ウォーターサーバーの水は、塩素やトリハロメタンがほとんど含まれていないので、安心して飲むことができます。
ただ、ペットボトル式のウォーターサーバーは、ペットボトルを交換する手間や、使用する本数によって月々の費用がかかるため、個人的には、水道水を浄水できるウォーターサーバーがおすすめです。
自然な方法での除去
自然な方法で塩素やトリハロメタンを除去する方法もあります。例えば、水をしばらく放置することで、塩素が自然に蒸発することがあります。
また、レモンやオレンジの皮を水に入れておくと、その成分が塩素を中和することがあります。
この方法は簡単で費用もかからないので、試してみる価値はありますが、日中に太陽光があたる場所で6時間以上の放置時間が必要と言われているため、水が腐りやすい時期や容器に注意が必要ですね。
白湯の健康効果と安全性
白湯がもたらす健康効果と、赤ちゃんや高齢者にも安全な白湯の作り方について詳しく説明します。
白湯が体にもたらす効果
白湯は、体にいい影響を与えると言われています。例えば、白湯を飲むことで、消化が良くなることがあります。水分をしっかりと摂ることで、便秘の予防も期待できます。
さらに、白湯は血行を良くする効果もあります。これは、筋肉の緊張を和らげたり、痛みを軽減するのに役立つことがあります。
しかし、白湯を飲む際の温度には注意が必要です。飲む水の温度が高すぎると、食道がんのリスクが高まる可能性があるからです。
赤ちゃんや高齢者にも安全な白湯の作り方
赤ちゃんや高齢者に白湯を提供する場合、特に注意が必要です。まず、水の温度を適切に調整することが大切です。高すぎる温度は、口や喉を傷つける可能性があります。
また、使用する水は、できれば浄水器で浄化したものを使うとよいでしょう。これによって、水道水に含まれる塩素やトリハロメタンを除去できます。
白湯を作る際には、必ず沸騰させてから飲むようにしましょう。沸騰させることで、水に含まれる有害な物質が減少するからです。
日本の水道水は安全基準を満たしていますが、赤ちゃんや高齢者には、水道水を浄水できるウォーターサーバーがおすすめです。
白湯の作り方と注意点
水道水で白湯を作る際のステップや、白湯の保存方法、さらにはケトルやティファールでの沸騰方法について詳しく説明します。
水道水で白湯を作る際のステップ
水道水で白湯を作る場合、一度沸騰させることが大切です。沸騰させる理由は、水道水に含まれるカルキや不純物を取り除くためなのです。
具体的には、水道水を10分~30分程度沸騰させ続ける必要があります。
これは、残留塩素を除去できる沸騰時間は10分以上、トリハロメタンを除去できる沸騰時間は30分と言われているからです。
沸騰させた後は、飲みやすい温度に冷ましてください。このようにして作った白湯は、体に優しく、美味しく飲むことができます。
白湯作り置きと冷蔵庫での保存
白湯を作り置きする場合、冷蔵庫での保存が便利です。ただし、保存する際には密封した容器を使用してください。
冷蔵庫で保存することで、白湯の新鮮さを保つことができます。保存期間は、作った日から3日程度が目安です。
保存した白湯を飲む際には、再度沸騰させるか、電子レンジで温めてから飲むことをおすすめします。
ティファールのケトルでの沸騰方法
ティファールのケトルを使用する場合、沸騰させる時間が短縮されます。これは忙しい朝に便利ですね。
ただし、ケトルで沸騰させる場合、沸騰したら自動で電源が切れる機能が多くのケトルに備わっているため、沸騰し続けることは不可能です。
先述したとおり、日本の水道水は安全基準を満たしていますから、塩素やトリハロメタンを気にしない人であれば、ティファールなどの高機能なケトルがおすすめです。
コストと費用について
白湯を作る際の電気代やガス代、さらには浄水器やウォーターサーバーの初期費用と維持費について詳しく説明します。
白湯を作る際の電気代やガス代
白湯を作る際にかかる電気代やガス代は、意外と気になるポイントですよね。一般的に、ガスコンロを使った場合と電気ケトルを使った場合で、費用は少し違います。
ガスコンロを使う場合、都市ガスかプロパンガスかにもよりますが、約10分間沸騰させると、約5円程度のガス代がかかると言われています。一方、ティファールの電気ケトルを使う場合は、約3円程度です。
水量や火加減によって多少異なりますが、毎日白湯を作るとなると、この差は大きくなります。どちらを選ぶかによって、月々の費用が変わってきますよね。
浄水器やウォーターサーバーの初期費用と維持費
浄水器やウォーターサーバーを使う場合、初期費用と維持費が必要です。初期費用は、浄水器であれば1万円から3万円、ウォーターサーバーであれば1万円から2万円程度です。
維持費については、浄水器の場合、フィルターの交換が必要で、これが年間で約5,000円から10,000円程度です。ウォーターサーバーの場合、月々の水の料金がかかり、これが約2,000円から4,000円程度です。
どちらも長期的に使用する場合、維持費がかかる点を考慮する必要があります。特にウォーターサーバーは、水の料金が毎月かかるため、その点をよく考えて選ぶと良いでしょう。
個人的には、水道水を浄水できる浄水型ウォーターサーバーがおすすめです。
よくある質問と回答
- 白湯は水道水で作ってもいいですか?
- はい、水道水で白湯を作ることは可能です。ただし、沸騰させることで水道水に含まれる塩素や不純物を取り除くことが推奨されます。
- 水道水はお湯で沸かして飲めますか?
- はい、水道水を沸騰させてから飲むことは一般的に安全です。沸騰させることで、水質も改善されます。
- 水道水で白湯を作るとき、ケトルは使えますか?
- はい、ケトルを使用しても問題ありません。ケトルは沸騰が早く、電気代も比較的安いため、効率的です。
- 水道水はやめたほうがいいですか?
- 水道水自体は日本の安全基準をクリアしているため、基本的には安全です。ただし、塩素やトリハロメタンなどの成分が気になる場合は、浄水器やウォーターサーバーの使用を検討するとよいでしょう。
- 白湯は沸騰させないとダメですか?
- 白湯を作る際には、沸騰させることが推奨されます。沸騰させることで、水に含まれる有害な物質が減少し、より安全に白湯を楽しむことができます。
まとめ
この記事では、水道水で作る白湯の安全性や効果、さらにはコストと費用について詳しく解説しました。水道水で白湯を作る際には、沸騰させることが大切です。
沸騰させることで、水道水に含まれる塩素やトリハロメタンを減らし、より安全な白湯を作ることができます。
- 沸騰させることで、水道水の水質が改善されます。
- ティファールなどの電気ケトルを使うと、沸騰が早く、電気代も節約できます。
- 浄水器やウォーターサーバーを使う場合、初期費用と維持費がかかりますが、より安全な水を確保できます。
特に、毎日白湯を飲む場合、電気代やガス代、さらには浄水器やウォーターサーバーの費用も考慮する必要があります。しかし、その費用をかける価値は十分にあると言えます。
このように、白湯を作る際にはいくつかのポイントを押さえることで、より安全で美味しい白湯を楽しむことができます。ぜひ試してみてくださいね。